こんにちは、カツヤマ(@katsu8ma)です。
「さわかみファンド」を毎月積立しており、さわかみファンドより4月の月次レポートが届きましたので買った銘柄、売った銘柄など分かりやすく説明していきたいと思います。
これを読めば一貫して長期投資の大切さを訴え続ける『さわかみファンド』のポートフォリオ変化が分かり、知見が深まります。
・4月の月次レポートから分かること【グロース株買い増し継続&SUBARUも買い?】
・買い増し&売りを行った会社は?【買い3社、売り7社】
・さわかみファンドの運用状況【2年7ヶ月目:運用益+20.3%】
それでは早速見ていきましょう、宜しくお願いします。
4月の月次レポートから分かること
【グロース株買い増し継続&SUBARUも買い?】
筆者は基準価格の推移とかについてはあまり言及しません。
この記事を見てくれている方はさわかみファンドがどんなファンドかが知りたいと思うのでポートフォリオがどう変わってきているのかを説明していきたいと思います。
※ポートフォリオとは現金、預金、株式、債券、不動産など、保有している金融商品の一覧や、その組み合わせの内容のことです。
まず筆者が購入し始めた頃は「バリュー株」がポートフォリオ全体の35%を占めていました。
※バリュー株というのは、現時点の株価が本来的な企業価値を考慮した水準に比べて安いと考えられる株式のことで、「割安株」とも言われます。
景気敏感型の銘柄が多く、電気機器、機械、鉄鋼、化学、商社などが該当します。
4月の月次レポートを見る限り、3月の月次レポートに引き続き売り切り企業は無しでした。
買い増し&売りを行った会社は?
【買い3社、売り7社】
月次レポートより買い増した会社と売りを行った会社について紹介したいと思います(月次時点での変化を記載したものです)。
最近の流れを引き継ぎ、成長期待の高いグロース株への投資が増えていることが分かります。
そして車メーカーのSUBARUへの買い増しも確認出来ました。
買い増し
①4429 リックソフト +6,300株
⇒先日の本決算時に出した来期予想が保守的な所もあり、株価は急落中。
株価自体が上がるのはまだまだ先になると思われます。
さわかみファンドの中で好きな言葉の1つである「今の不納得で行動し将来の納得を得る」。
お金を既に託したので後は信じて待っていたいと思います。
本決算について纏めた記事はこちら。

筆者も個別株で投資しています、「投資戦略」はこちら。

②4488 AI inside(日本)+600株
⇒2020年11月に業績上方修正を出して一時株価96,000円まで上げていましたが、5月中旬に決算を控えた中、4月28日にNTT西日本とのライセンス不更新を公表。
直前に7912 大日本印刷との連携強化が好感された後だけに株価は急落。
また、信用買いも多い銘柄であるため投げ売りを繰り返しており5月6日時点で2日連続ストップ安。
AIinsideの紹介については以前の記事でも紹介していますが、再掲。
会社名の通りAI認識技術を活用したクラウド型OCRサービスを柱にしている会社であり、
手書き文字のデジタル文字変換に強みを持っています。
※OCRとはOptical Character Readerの略で、画像データのテキスト部分を認識し、
文字データに変換する光学文字認識機能のことです。
withコロナ時代もそうですが、日本の少子高齢化は進みますが会社の経営は大半が厳しく
社員の人件費という固定費は極力減らしたい流れは続き、働き方改革を受けてデータ入力のデジタル化が進むと考えられます。
既に株価は高騰していますがグロース株であるため今後の成長を考えると高すぎるものではなく、実績とともに一般的な認知度も高まると思います。
AIは現時点では大半の人がなんとなく認知している段階だと思いますので会社生活へ日常的に組み込まれたら時間外労働や過労死などを防止する意味でも推進していって欲しいです。
それには使うユーザー側の知識も必要になるので会社は人材育成に費用をどんどん充てていって欲しいですね。
株価は資産運用大手の米キャピタル・グループ傘下のキャピタル・リサーチ・アンド・マネジメントが2/22に財務省へ大量保有報告書を提出(株式の保有割合6.45%)。
https://discl.quick.co.jp/Doc/ED2021022200108株価は低迷中ですが、個人的にも魅力を感じて2株ほどお試し購入するも含み損は拡大傾向。
目先の株価は気にせずS株を利用してコツコツ買い増していきます。
気になる企業があれば1株でも良いので持つのがオススメです。
持つことで企業の動向を追いますし、チャートの流れも頭に入りますよ。
③7270 SUBARU +46,500株
⇒航空機由来の水平対向エンジン(ボクサーエンジン)と四輪駆動が評価されてきたSUBARU。
実は筆者も過去に憧れてSUBARU車を保有していた時期もあります。
そんなSUBARUの起源は戦前の中島飛行機ですが、現在では売上と利益の9割以上が自動車で一般的な印象は車メーカーではないでしょうか。
さわかみファンドには、2019年2月に2008年以来11年ぶりに組入れられている企業です。
今までも独自の色を出している車メーカーでしたが、近年は「アイサイト」(衝突被害軽減ブレーキ)に代表される先進安全技術の積極的な導入をしています。
2021年3月期3Q決算資料の中で国内市場の販売状況を聞かれた際も…
新型 LEVORG が順調で、販売台数の伸張に加え高いグレードが非常によく売れている。“アイサイトX”装着が 9 割超、“STI Sport”グレードが約 6 割となっており、付加価値販売をしていきたいという当社の意図に沿った販売ができている。また第 3 四半期(3 ヶ月)実績を見ると、登録車で対前年 123%と順調に進んでいる。国内市場は登録車月販 1 万台を目指しているが、来年度は目標に向けて取り組んでいきたい。
出典:SUBARU 2021年3月期3Q決算説明会資料より引用
と好調な様子。但し、通期での営業利益はコロナ禍での半導体供給不足で100億円下方修正していることから本調子になるまでは暫く掛かりそうな印象。
過去には完成検査工程での不適切な取り扱いや品質問題による大規模なリコールといった急成長の歪みが生じて、業績や株価も低迷して今も2000円付近で低迷中。
環境規制が強化される中で。SUBARUは2020 年代前半にBEVの導入を予定している。
※BEVというのはバッテリー電気自動車のことです。
モーター駆動により緻密で高速なトルク伝達ができ、SUBARUの強みである四輪が地面を食いつくような走りで、得られるメリットが大きいということが差別化要素になり得るとかどうか。
SUBARUの提供価値である『安心と愉しさ』に共感して購入するコアな層は多いので動向を見守っていきたいと思う。
売り
さわかみファンドの保有株数が多い銘柄を中心に売りが入りました。
月次レポートを見る限り、株価上昇での利益確定がメインだと思われます。
直近1か月の顧客数推移は+29名増加と先月に続いての増加傾向となりました。
次回の調整局面に向けたキャッシュ確保という見方をしています。
9104の商船三井だけ含み損からの売りを継続しているのが気になります。
①6594 日本電産
②6965 浜松ホトニクス
③4063 信越化学工業
④4543 テルモ
⑤4980 デクセリアルズ
⑥5471 大同特殊鋼
⑦9104 商船三井
さわかみファンドの運用状況【2年7ヶ月目:運用益+20.3%】
結論からいうと筆者の場合は毎月15,000円の積立を継続していますが、+91,408円の運用益で投資額からは+20.3%です(4/30時点の評価)。
前回(3月)は別記事にも記載していますが、+117,000円程度の運用益だったので₋2.5万円といった所です。
グロース株による成長を享受出来るのかが気になりますが今後株価調整時にどう動くのか注目です。
足元ではAIinsideやリックソフトが売り込まれている局面です。
長期目線でいけば買い増しの機会と考えて少しづつ買い向かいたい。
実際にAI insideとリックソフトは株価低迷中にさわかみファンドは買い増して応援買い。
筆者も体験しているのは株価低迷中は誰も買わないので購入後は含み損になることが多いです。
市場から評価されだすと嘘みたいに株価が上がるのでそうなると面白いです。
また、長期目線で行くときに個別株もそうですが一緒に投資信託を行うことで相場感やペースを掴むことが出来ますので参考にして欲しいと思います。
実際、筆者はSBI・バンガードS&P500にも積み立てしていますが信託報酬は0.0938%程度/年と
激安です。さわかみファンドは販売手数料無料ですが、信託報酬は1.10%/年と積立NISAとかの商品に比べると高い印象があると思います。
信託報酬分をカバーするくらいのリターンがあるのかどうかにも注目ですが、個人的には長期投資する上での考え方等、月次レポートで精神的に落ち着くために積立継続している部分が大きいです。
コロナ禍で株価も上がり、バブルと囁かれていますが筆者は相場に立ち続けることを意識してリスク許容度の中で取り組み続けたいと思います。
~学び続ける人の人生は、常に前向き~