クールビスやコロナ禍でのリモートワークが進むとスーツを着る機会が減っていきそうだけど、紳士服業界ってこれからどうなるんだろう?潰れない理由があったら知りたいな。
そんな疑問に答えます。
こんにちは、カツヤマ(@katsu8ma)です!紳士服業界の動向について大手4社を中心にみていきたいと思います。
この記事を読んでわかること
・紳士服業界の大手4社について
・今後の再編する可能性について
※徐々に追記していきますので完成するまでお付き合いいただけると幸いです。
まず始めに紳士服業界の市場規模について確認していきます。
紳士服は青色で表示されていますが2014年から2020年まで2.5兆円でほぼ飽和状態。
クールビスやコロナ禍でのテレワークが浸透していくと更に市場規模としては難しいことが予想されます。
そのため、各社とも紳士服以外の事業に取り組んでいることが分かります。
紳士服業界の大手4社について
8219 青山商事
紳士服業界の売上1位。2021年8月時点の時価総額は約325億円と紳士服業界2位。
売上の約7割が紳士服等のビジネスウェア。残りの4割は別事業となっている。
私生活で身近に感じることが出来る事業は以下の2つではないだろうか?
ダイソーは「洋服の青山」の閉鎖店利用でサポート。
「VMD(ビジュアル・マーチャンダイジング)」
VMDは売り場の統一コンセプトのもと、視覚的な働きかけでお客さまを取り込み、最終的に購入まで結びつける手法。
「洋服の青山」が閉鎖して「ダイソー」に変わったら、これか!と思ってみるのも楽しいですよ。
経済について興味を持ちながら生活することが出来ます(ただ、友達とかに普通に話すと引かれる可能性大です)。
焼肉きんぐ、ゆず庵「洋服の青山」等の店舗駐車場の有効活用が目的。
どちらにせよ家族で店舗へ訪れて欲しいという意図が感じられますしエニタイムフィットネス店舗も着実に増加しているのでFC事業も面白いかもしれません。
2018年、コロナ前の売上高2503億円に対してコロナ影響もありビジネスウェアが特に売上低下(1098億円)。
2023年計画を見るとビジネスウェアは1400億円まで回復し売上高が2000億円まで回復見込み。
コロナ禍を受けて行う構造改革について
2021年度で約50億円規模の改革効果を見込むとのこと。
・不採算店舗の統廃合 159店舗
→「洋服の青山」単体で考えると、2021年3月末時点で781店舗のため約2割減らすイメージか。
・希望退職 609名
→従業員は連結で2021年3月末時点で11,290人のため店舗の統廃合も考えると人員を減らす必要性が分かります。
紳士服業界では平均年収が高い青山商事。それでも約460万円とファーストリテイリングの約900万円に大きな差。
やはり年齢層としては上の方々が退職されるケースが多そうですね。
次世代店舗「デジタル・ラボ」の出店
ネットと実店舗を融合させた新コンセプト店である「デジタル・ラボ」の出店を強化中。
全国の「洋服の青山」の商品在庫と連動したオンライン上の1,000万点以上の豊富な商品在庫の中から商品を選択可能。
小型店舗でも大型店以上の品揃えを実現出来る。店頭にて商品の素材感や着心地を確認した上で購入、商品は、自宅に送付出来るので手ぶら帰宅も可能なのは魅力的。
あとは最近はスーツといってもオーダースーツをよく耳にしませんか?
着実にオーダー比率も増えてきていることが分かります。
レディス事業部を新設したのは女性活躍に向けてスーツ販売が伸びるのを見越しての事だろうか。
フォーマルについては葬祭需要やセレモニー需要の取り込みとあるが具体的な話にも注目していきたい。
制服・レンタル等ではレンタルサイトの「ハレカリ」が開設。
コロナ禍が落ち着いてからのパーティーや子どもの受験、入園等の記念日に借りられるサービスは需要が高い気がします。
子どもの記念日とかに一度使ってみるのもいいかもしれません、興味がある方は是非。
8214 AOKIホールディングス
紳士服業界の売上2位。でも2021年8月時点の時価総額は約550億円と紳士服業界1位のAOKIホールディングス。
コロナ影響が出る前の2020年3月期データで見ると売上の約5割弱が紳士服等のビジネスウェア。約1割をブライダル事業。残りの3割程度がエンターテイメント事業となっている。
2021年3月期はコロナ影響でブライダル関係の売上が大幅減となっているのが分かる。
1987年に株式公開してからはじめて営業損失が出る結果に。
青山商事のビジネスウェア売上比率が約7割なのに対してAOKIは5割弱と他の事業割合が高いことが分かる。
コロナ禍影響を見ていくと、やはりブライダル事業が前年比で3193組の減少と影響を受けていることが分かる。
2022年3月期は新型コロナウイルスのワクチン接種で収束していく見通しで4期振りの増収増益見込み。
グループ全体でも業績回復を見込んでおり、特にエンターテイメント事業で93店舗を新規出店するなど攻勢に。
コロナで運動不足になっている方は多いと思うのでFit24の需要は高いはず、それも見越してFit24は積極的に出店していく模様。青山商事がFC展開しているエニタイムフィットネスも同様の店舗なので動向に注目したい所ですね。
7494 コナカ
紳士服業界の売上3位。お洒落な「スーツセレクト」を展開していたり、女性に人気のサマンサタバサを2020年に子会社化する等のビジネス展開をしているが、コロナ禍が長引いていることもありなかなか業績は厳しい印象です。
2021年9月時点の時価総額は約110億円と青山商事やAOKIホールディングスとは大分差をつけられています。
事業トピックス
①「SUIT SELECT」 がサマンサタバサとのコラボアイテムを発表
究極のレディーススーツは1500人の女性社員の声を集約し、入学・終活・就職まで使えることをコンセプトで開発。
コロナ禍でも反響が大きく、2021年1月から発売して3月に完売。6月上旬より再発売されています。
これから新入社員のニーズを継続して取り込めるかにも注目していきたい。
7416 はるやま
紳士服業界の売上4位。 2021年9月時点の時価総額は 約100億円程度で推移しており3位のコナカとの差は僅か。
テレワークやクールビズ等でスーツ離れが進む中で他社は先述した通り、事業の多角化を図る。
一方で「はるやま」はスーツ事業を強化しています。
本日はここまで。
次回はスーツ業界が再編する可能性について追記していきたい。
~学び続ける人の人生は、常に前向き~