こんにちは、カツヤマ(@katsu8ma)です。
6232 ACSLが2月24日の大引け後の16時に2021年12月期の通期決算を発表。決算期が3月→12月へ移行しているため9カ月の変則決算となります。決算説明動画を見た感想も入れながら決算説明資料に沿ってみて行きましょう。
この記事でわかること
1.FY2021決算内容【9カ月で過去最高の売上高5億円突破】
2.今期から5カ年の戦略は?【蒼天で持続可能なグローバル・メーカーへ】
3.ACSLの取り組み特記【インド市場の本格的立ち上げ】
1.FY2021通期決算内容 【9カ月で過去最高の売上高5億円突破】
各指標の着地状況は、下表の通り。
小型空撮のSOTEN、閉鎖環境点検のFi4は上市済で今期売上の軸となるもの。
煙突点検機体は火力発電所の煙突内部で大掛かりな点検をしているため代替ニーズは高いはず。
2022年度のレベル4(人の上を飛行することが可能)規制整備を見据えて、ドローン物流実証へ。
2021年11月にはANAやセブンイレブンジャパンとも商品配送サービスを実証済。
研究開発費は6億円規模で積極投資継続。
理由は小型空撮機体<SOTEN(蒼天)>と物流機体を仕上げるため。
日本政府が初めてドローンに製品開発目的で 16.1 億円ほど投下(NEDO事業)。
→単なる研究開発で終わらず、量産、生産、販売まで持っていっている初めての機種。
12 月末時点で600台以上を受注済。今期の1,000 台目標についても超えるペースで受注しているようで期待値の高さが伺えます。
2021年12月期1Q、2Q決算説明資料を確認したい方はこちら👇
2.今期から5カ年の戦略は?【蒼天で持続可能なグローバル・メーカーへ】
SOTENと名付けた理由は?
雲外蒼天(うんがいそうてん)という四字熟語から取ってきたもの。
「雲を突き抜けたその先には、青い綺麗な夢のある空が広がっている」
→それが蒼天というもので日本のドローン市場を支えるようなドローンに。
今までの中国製ドローンでは無く、日本のドローンがしっかりと支えていく。
そういう思いが SOTEN に込められている。
経済安保に応えるように中で使用される部品の優先順位は、まず日本のもの。
日本で調達出来ないものは安定供給できるホワイト国のものを選定。
ホワイト国とは日本政府によって認められた、安全保障上の輸出管理において優遇される国の通称です(大量破壊兵器などの拡散を防ぐための輸出管理が整っている国)。
2022年現在ではグループA、B、C、Dといった呼び方が正しいようです。
そして日本を支えるみちびき衛星の使っている信号(SLAS という技術)を使用。
→他の他の機体よりもはるかに高い飛行精度を出すことが可能。
台風より少し弱い風(風速15m/s)でも耐えられる小型ドローン。
→ACSLが独自開発しているアルゴリズムが優れているからこそできる制御技術が魅力。
3.ACSLの取り組み特記【インド市場の本格的立ち上げ】
日本が持っている技術をしっかりと持っていくべき。
→ACSL India というジョイントベンチャーを立ち上げ済(規制で日本単独では作れない)。
産業用プラットフォームの PF2 は現地にすでに輸入できる体制に。
→販売をするために QCI という現地の品質保証認定が必要で、現在は取得中のプロセス。
取得後は、中国製に対抗する日本品質を日本部品中心なドローンを現地で持っていけることに。
このシェアを取っていくことが出来た時にグローバル企業と呼べるのかもしれない。
そして企業へ投資する際に、大事にしたいのが「信じて託した資金がどの様に社会へ貢献しているか」。
これって長期投資を継続していく上でとても大事な要素だと感じています。
銀行預金に預けておく場合には銀行経由で企業へ投資され間接的に社会へ貢献出来ます。
一方で、自らの意思を反映させて企業へ投資することは値動きといったリスクを負うことに繋がりますが、それ以上の価値もある行為だと信じます。
新たな産業を創出するためにはお金が必要であり、誰かがリスクを負いながら取り組まないと未来に繋がらない。
自分のお金をどんな意思を持って貢献させることが出来るか。未来は明るいと信じて今後も見守っていきたい。
今日はここまで。最後まで読んでいただき有難うございました。
~学び続ける人の人生は、常に前向き~