さわかみファンドって長期投資で良く耳にするけど実際どんな運用しているんだろう?実際にさわかみファンドで積み立てしている人の運用状況が知りたいな。
こんな疑問に答えます。
この記事で分かること
・12月の月次レポートから分かること【 基準価格3万円超えで年越し 】
・買い増し、売りを行った企業【買い5社、売り8社、オプティムの買い増し】
・さわかみファンドの運用状況【3年3ヶ月目:運用益+25.4%】
こんにちは、カツヤマ(@katsu8ma)です!さわかみファンドより2021年12月分の月次レポートが届きましたので買った銘柄、売った銘柄など分かりやすく説明していきたいと思います。
12月の月次レポートから分かること【基準価格3万円超えで年越し】
まず筆者が購入し始めた頃は「バリュー株」がポートフォリオ全体の35%を占めていました。
※バリュー株というのは、現時点の株価が本来的な企業価値を考慮した水準に比べて安いと考えられる株式のことで、「割安株」とも言われます。景気敏感型の銘柄が多く、電気機器、機械、鉄鋼、化学、商社などが該当します。
12月の月次レポートを見る限り、11月の月次レポートに引き続いて売り切り企業は無しでした。
基準価格も3万円超えで年越しと1998年頃に1万円だったことを考えると3倍に成長。
長期で見れば右肩上がりですがリーマンショック等も含めて下がる場面も。
いかに相場に振り回されずに資産形成を続けていく大事さが伝わりますね。
運用面ではweightの高い企業や資源価格急騰による株価上昇下で現金化する目的で売りが8社となっています。
それでは詳細を見て行きましょう。
買い増し、売りを行った企業
【買い5社、売り8社、 オプティム買い増し 】
月次レポートより買い増した会社と売りを行った会社について紹介したいと思います(月次時点での変化を記載したものです)。最近の流れを引き継ぎ、景気敏感株を利確しながら成長期待の高いグロース株への買増していることが分かります。
12月のトピックスとしてはオプティムの買い増しでしょうか。
買い増し
①3694 オプティム +22,000株
製品開発のコンセプトは「ネットを空気に変える」。
インターネットから得られる創造性・便利さをすべての⼈々がITリテラシーに制限されず享受できるようにするというポリシーで事業展開しています。
確かに今の世の中は何処かしらでインターネットと繋がっていて空気の様な感覚ですよね。
メインサービスはOptimal Biz
会社や学校から支給されるスマホやiPadといった情報デバイスを安全な環境で効率的に管理運用できるMDM(Mobile Device Management)ソフトとして日本で最も使われているサービス。
AI・IoT・Robotics分野に積極的な投資を展開し、○○×ITという枠組みで様々な業界の先進的な企業と研究開発を進めており直近ではNTT東日本、WorldLink&Companyと持続可能な社会の実現に向けドローンの社会実装を推進中。
少子高齢化によって労働力人口が減少していく日本において、AI、IoTの技術力により現場の生産性が向上させていくことが未来に繋がるはず。農業をやる若い人も増えていると聞きますが技術を上手く活用しながら成長を見守りたい。
②ORSTED A/S(デンマーク) +3,974株
⇒以前の記事でも紹介していますが、再掲。
さわかみ投信のYoutubeチャンネルで草刈さんが話されていた情報として、
☑2016年に上場している。
☑元々は石油等の化石燃料を国として供給する会社、北欧という環境意識が高い地域において再生可能エネルギーを扱う会社に変わった。
日本のIRニュースを見ていても洋上風力発電事業関連が増えてきた印象です。
2021年12月には秋田・千葉3海域の洋上風力事業者公募でOrstedは三菱商事などに負けてしまいました(売電価格は1キロワット時あたり11.99~16.49円と従来の32円程度から大幅に安い価格・・・)
三菱商事もさわかみファンドの投資先であるため、今後の展開にも注目していきたい。
③4488 AI inside +1,000株
AIinsideの紹介については以前の記事でも紹介していますが、再掲。
会社名の通りAI認識技術を活用したクラウド型OCRサービスを柱にしている会社であり、
手書き文字のデジタル文字変換に強みを持っています。
※OCRとはOptical Character Readerの略で、画像データのテキスト部分を認識し、
文字データに変換する光学文字認識機能のことです。
withコロナ時代もそうですが、日本の少子高齢化は進みますが会社の経営は大半が厳しく
社員の人件費という固定費は極力減らしたい流れは続き、働き方改革を受けてデータ入力のデジタル化が進むと考えられます。
既に株価は高騰していますがグロース株であるため今後の成長を考えると高すぎるものではなく、実績とともに一般的な認知度も高まると思います。
AIは現時点では大半の人がなんとなく認知している段階だと思いますので会社生活へ日常的に組み込まれたら時間外労働や過労死などを防止する意味でも推進していって欲しいです。それには使うユーザー側の知識も必要になるので会社は人材育成に費用をどんどん充てていって欲しいですね。
2021年12月13日には大量保有していたアクサ生命も保有割合を5%以下(5.03%→3.47%)に減らしました。
株価はもれなく低迷中ですが、個人的にはノーコードAI開発に魅力を感じて12株まで買い増し、取得単価は16,089円。
目先の株価は気にせずS株を利用してコツコツ買い増していきます。
気になる企業があれば1株でも良いので持つのがオススメです。
持つことで企業の動向を追いますし、チャートの流れも頭に入りますよ。
④ILLUMINA(米国) +2,500株
ILLUMINAの紹介については以前の記事でも紹介していますが、再掲。
つまり…ゲノム解析をすることで生物すべての遺伝情報が分かることに(何だかスケールが大きく、そして若干の不安)。
ヒトゲノム計画で30億ドル掛かっていた(人のゲノム解読に13年間の年月)ものが技術の進歩で数日で48人分を解析できるレベルにまで発展。コストも300万分の1にまで低下。
健康面、環境面、食品面など、様々な場面で活用が期待されるゲノム技術に貢献する企業。
個人情報もあり悪用されずに良い方向で発展していって欲しいですね。
2022年1月7日のニュース
生体たんぱく質の解析を手掛けるソマロジック <SLGC>と世界的な戦略コラボレーションを発表。
世界各地の研究所で開発が進みますね。
目的:専売権、ブランド、そして、次世代シーケンシング(NGS※1)を軸としたプロテオーム(※2)製品開発。
※1 次世代シーケンシング(NGS):数千から数百万ものDNA分子を同時に配列決定可能な基盤技術
※2 プロテオーム:タンパク質(protein)とゲノム(genome)を組み合わせた造語。
ゲノムが一個の生物が持つ全ての遺伝情報を指すのに対し、プロテオームは細胞内で発現する全タンパク質を指す。
⑤PALANTIR(米国) +25,000株
PALANTIRの紹介については以前の記事でも紹介していますが、再掲。
2つのプラットフォームが代表的。
HPでゴッサムを見ると近未来感があり魅力的。
2022年1月時点では米国のテーパリングによってリスクオフが進み株価は下がり基調の様です。
「将来の納得に対し現在の不納得で行動する」
→さわかみファンドを通じて学んだ言葉。結局ここに帰結すると個人的には考えています。
今後の動向にも注目していきたいです。
売り
さわかみファンドの運用状況
【3年3ヶ月目:運用益+25.4%】
結論からいうと筆者の場合は毎月15,000円の積立を継続していますが、+145,053円の運用益で投資額からは+25.4%(1/4時点評価)。先月の+124,709円から上昇する形に。
グロース株による成長を享受出来るのかが気になりますが今後株価調整時にどう動くのか注目です。
足元では4月末から売り込まれたAIinsideの買い増し。海外では PAYPALやSAFARICOMを買う等、少しづつ動きあり。
長期目線でいけば筆者も買い増しの機会と考えて少しづつ買い向かいたい。
筆者も体験しているのは株価低迷中は誰も買わないので購入後は含み損になることが多いです。
市場から評価されだすと嘘みたいに株価が上がるのでそうなると面白いです。
また、長期目線で行くときに個別株もそうですが一緒に投資信託を行うことで相場感やペースを掴むことが出来ますので参考にして欲しいと思います。