こんにちは、カツヤマ(@katsu8ma)です。フランチャイズチェーン加盟店との関係見直しを進めているミニストップですが、今度は完全無人店を2020年11月から企業のオフィス内など約1,000ヵ所に支払い含め客が行う小型店舗を出すみたい。
コロナ禍で加速する無人化だけど接触機会を減らすだけが目的なのかな?
こんな疑問に答えます。
・他の業界でも無人化って進んでいるの?【紀伊国屋も無人決済店舗を出店】
・海外での無人化店舗とこれからの将来性は?【市場規模3倍へ】
※3分程度で記事は読めます。3分後には今までよりも「店舗の無人化」についてイメージが掴めるはずです。
コンビニ業界の無人化が進む【ミニストップが先陣を切ります】
コンビニエンスストアの業界4位であるミニストップが2020年11月から企業のオフィス内の中など約1,000ヵ所に、
支払い含め客が行う小型店を出すことを発表しました。
深刻な人手不足に新型コロナ影響も重なり、店舗業態の見直しが加速しています。
ミニストップが始める無人店舗の特徴は以下の通りです。
これにより出店費用は数10万円程度で通常のコンビニ出店費用である5,000万円~1億円を大幅にコストを抑えることが可能になるそうです。
無人店舗出店の背景としてはコロナ禍でシェアオフィスや郊外のサテライトオフィスで働く人が増えていることが挙げられます。
仕事の合間に気軽に軽食が買える窓口として需要は高いと思います。
実際にお店に物を買いにいくとしてコンビニはビニールで覆って接触回避対策をしていますが、キャッシュレス以外の現金で支払う場合など
どうしても接触する機会もあり、ためらうこともあると思います。
気軽に無人のところから購入出来るのは良いサービスであり少子高齢化が進む日本でも伸びていくでしょう。
実際にコンビニ大手のローソンとセブンイレブンでも無人化の模索が進んでいます。
ローソン
⇒生体認証とスマホアプリの組み合わせで入退店、事前登録したクレジットカード等で支払う仕組みをベースに2020年2月から期間限定で実証実験を実施、2019年8月からも横浜で夜間無人店舗を出しています。
セブンイレブン
⇒2020年3月より夜間のみ自動販売機だけで営業する実験店を練馬で展開。
他の業界でも無人化って進んでいるの?【紀伊国屋も無人決済店舗を出店】
他の小売りとしては本の紀伊国屋が2020年10月から無人決済の新業態を立ち上げました。
仕組みとしては以下の通りです。
・AIのカメラや棚のセンサー等によってどの客がどの商品を手に取ったかを把握し精算額を算出
各業種において無人化が進むのは人手不足やコロナ禍における消費行動が変わってきているためです。
日本フランチャイズチェーン協会が発表した9月のコンビニ大手7社の既存店売上高と客数は7ヶ月連続で減少しており、在宅勤務や外出自粛による来店落ち込みが見て取れます。
但し、客単価は12ヶ月連続で上昇していることからコンビニ各社も収益性確保に努めていることが分かります。
日本では小売り含めたサービス業の生産性が低さが課題となっており、日本と比較すると、
アメリカは約2倍、ドイツやイギリスは約1.5倍の労働生産性水準で日本に改善余地があることが分かります。
労働により成り立っていた店舗ビジネスで無人化が進めば日本全体にも生産性向上が期待出来るはずです。
海外での無人化店舗とこれからの将来性は?【市場規模3倍へ】
海外では中国が無人化で先行しており店員がいないコンビニ「ビンゴボックス」が火付け役となり
2017年頃からコンビニを中心に無人店舗が拡大してきたが、2018年以降は大規模なリストラと閉店が進み、
現在は北京などわずかな店舗が残るのみとなっています。
その一方で、無人化を後押しする企業も増えてきており中国のスタートアップのクラウドピックは店内設置用のカメラ技術を開発。
98%以上の制度で客が陳列棚から取った商品を判別できるといいます。
HPを見てもお洒落な外観で行ってみたい気持ちになります。
アメリカではアマゾンが2018年から店舗で商品を手に取りそのまま店を出れるアマゾン・ゴーを展開しており、
無人化への流れは加速するばかり。
コロナ禍の影響もあり無人店舗を含めた非接触経済は益々拡大し、2025年までにアジア太平洋での市場規模は
3倍の300兆円となる見込みであると言われているだけに今後の展開に期待したい。