5/13にウェルビーのFY2022決算が発表されたけど、
どんな内容だったんだろう?精神障害者への就労支援事業と発達障害児の支援行う療育事業がメインみたいだけど、そもそもどんなビジネスモデルなんだろう?
こんな疑問に答えます。
こんにちは、カツヤマ(@katsu8ma)です!ウェルビーのFY2022決算が5月13日に発表されました。決算説明資料を読んで気になったポイントについて纏めてみました。
3分程度で見れると思いますので宜しくお願いします。
この記事を読んで分かること
・そもそもウェルビーってどんな会社?【障害者の就労促進を目的に設立】
・FY2022特記【ヘルスケア事業も拡大】
・成長期待や株主還元は?【配当性向25%以上を目標とする優等生】
そもそもウェルビーってどんな会社?【障害者の就労促進を目的に設立】
そもそもウェルビーってどんな会社なんでしょうか?
2011年12月に障害者の就労促進を目的に設立された会社です。
どんな方が創業したのか分かると会社への興味も湧きやすくなるので早速みていきましょう。
はい!宜しくお願いします!
1996年4月:武蔵野銀行入行
※埼玉県の地方銀行として県内の中堅・中小企業などの金融の円滑化を図ることを目的として設立。
その後、2004年には医療ベンチャーのテラ(2191)に入社。2009年のジャスダック上場時には副社長。
テラの子会社であるバイオメディカ・ソリューションの社長の実績をもつ。
福祉業界に興味を持ち2011年12月にウェルビーを設立。
テラってなんか聞いたことありますね。
2004年設立の東大医科研発バイオベンチャーですね。
適時開示遅延等の問題があったり、元従業員が金商法違反容疑で逮捕、2021年には債務超過…話題が尽きない会社でもあります。
まぁ太田社長が辞めた後の話ですし、今回はウェルビーの話なので切り替えて行きましょう。
分かりました!(大丈夫かなぁ・・・)
障害福祉の会社ということは分かってきました。でもヘルスケア事業もやってるのは意外ですね。
そうですね、別事業な感じもしますが、結局は障害福祉事業と繋がっていきます。決算説明と合わせて説明していきますね。
FY2022特記【ヘルスケア事業も拡大】
2Qからヘルスケア事業のウェルビーヘルスケア株式会社を連結開始。
→大幅に増収増益となった要因のひとつ。
ウェルビーの強みってなんなのでしょうか?
見て分かる通り、拠点数と従業員を増やしていることからリアルの拠点を広げて独自のマニュアルで社員を教育。ノウハウを蓄積してサービス品質を保っていることでしょうか。後述しますが、就労移行支援事業は就労後の定着実績が大事になります。そのため新規参入が難しいのも特徴かもしれません。
そうなんですね。
障害福祉事業&療養事業とヘルスケア事業はどんな業績なんでしょうか?
そうですね、利用者が拡大していることが分かりますので資料見ながら進めて行きましょう。
就労移行支援事業
・新設事業所に伴う利用者増加(コロナ禍影響で想定は下回る)
・就労定着実績が向上
・2021年4月から基本報酬増加に伴う単価上昇
療養事業
・新設事業所に伴う利用者増加
・新設の加算取得(専門的支援、個別サポート)による単価上昇
・アイリス運営事業所で利用者数増加
あの…就労定着実績や新設の専門的支援、個別サポート加算というのはどうゆうことでしょうか?
そこ気になりますよね。
ここでビジネスモデルを基に見て行きましょう。
ビジネスモデルのポイント
利用者の利用日数に応じて、行政・利用者から報酬を受領すること。
つまり国民健康保険団体連合会が報酬を払っているということでしょうか?
その通りです。そして就職後、6カ月以上定着した者の割合が5割以上となると基本報酬が多く貰える。つまり、支援の質が上がると報酬も多くなる仕組み。なので独自のマニュアルや人材が大切ということに繋がりますね。
ヘルスケア事業
FY2022の2Qから5-ALA商品販売開始(販売好調)
→新型コロナウイルスに関する研究成果が公表されたのも要因のひとつ。
ネオファーマジャパン袋井工場は独自の発酵法を保有。
→5-ALAの大量生産が出来る世界唯一の施設。
精神障害や発達障害に何か関係があるんですか・・・?
精神障害や発達障害のなかにはミトコンドリア(ATP)不足に関係する疾病がある可能性あるようです。5-ALAはミトコンドリアに作用して、エネルギーの源(ATP)生産をサポートする性質あるため関係しているみたいです。
今後の成長戦略として障害の有無関わらず健康に貢献できるオリジナル商品を販売していくみたいなので期待したいですね。
ネオファーマジャパンが他の会社と契約したら危ないのでは?
日本国内の販売総代理店として独占販売出来る権利を持ってBtoBやBtoCの販売を通じて市場拡大の波に乗っていきそうです。
成長期待や株主還元は?【配当性向25%以上を目標とする優等生】
障害のある人は20歳~65歳未満の在宅精神障碍者数は約217万人
生産年齢人口 約7450万人の2.9%に相当。
2014年対比でも精神障害者数は7.5%増加している。
増えているんですね…発達障害児も増えているんでしょうか?
下の図を見て分かる様に言語障害の割合がほぼ変わらない中、注意欠陥多動性障害など、2006年あたりから新しく出てきたものもあって増加しています。
少子高齢化もあるので就労支援は大切ですね。でも企業側の採用が少ないと困るような…。
2006年あたりまでは雇用障害者数や実雇用率はあまり多くありませんでしたが、それ以降は右肩上がりに上昇。法定雇用率も徐々に増えてきており、法律面でも整備している印象を受けます。
そうなんですね。社会にとって役立つことをしている会社ということが分かりました。因みに配当金とかもあるのでしょうか?
理解していただけたら嬉しいです。勿論間違いもあると思うので実際に企業HPも見て理解を深めて頂けたらと思います。
配当金についてもウェルビーは出しております。
中期経営計画でも配当性向は現在の25%から将来的な引き上げ検討していく模様。
売上に関しては先述の市場環境であるため徐々に拡大していくことが予想されます。
一方で、ある程度数字が読めるため、サプライズが少なく、急激な値上がりは厳しいかもしれません。
但し、売上が伸びて行って配当性向も上がると仮定すると将来的には高配当株の仲間入りするかも?
有難うございました。社会貢献に役立てて貰いながら配当金という形でお返しがくるかも、ってことですね。
そうですね、最終的にはご自身で考えて判断されると良いと思います、沢山企業はありますので。参考までに同業のライバル企業Litalico(リタリコ)について纏めた記事も載せておきますね。
最後まで読んでいただき有難うございました。
今回は三井松島(1518)も要望いただきましたが、どちらも1位だったのでウェルビーを選ばさせていただきました。少しでも皆さんの役に立てたら、と思いますので引き続き宜しくお願いします!