コロナ禍の巣ごもり需要でオイシックスの株価が上昇しているみたいだけどどんな会社なの?「ラ」・「大地」って過去に合併しているのかな?
そんな疑問に答えます。
こんにちは、カツヤマ(@katsu8ma)です。
今回は3182 オイシックス・ラ・大地への投資戦略について記載したいと思います、宜しくお願いします。
最初に記載しますが、今や凄い名前になっていますが、最初はオイシックス株式会社からスタート。
2017年10月に「大地を守る会」と経営統合して「オイシックスドット大地」
更に2018年7月に「らでぃっしゅぼーや」と経営統合して「オイシックス・ラ・大地」へ。
つまり「ラ」はらでぃっしゅぼーや、「大地」は大地を守る会ということになります。
当時怒涛の様に競合が経営統合していくのを見て、3社がシェアを奪い合うのではなく、一緒に市場や文化を創っていく姿は見ていて応援したくなりました。
投資したキッカケは?
妻からオイシックスって知ってる?と言われて知ったのがキッカケ。
※妻は芸能人ブログを見てオイシックスを知り、街中の期間限定ショップも見たことで「あっ、来るかも」と思ったようです(妻は売却益を得て今は保有していません…)。
筆者も当時は何度か短期売買して微益を繰り返していましたが、今も保有しているのがこの100株。
らでぃっしゅぼーや、大地を守る会の大地宅配と一緒になりながら徐々に事業拡大。
1:2の株式分割も行い、2021年現在では400株まで増加、コロナ禍影響もあり株価も上昇。
今では約100万円近くの含み益となっています。
含み益がある程度出ているから売る選択肢もありますがが、
ここで投資戦略について再度整理していきたいと思います。
投資する理由は?
まず投資する上で大事にしたいのが、その企業がどんな社会課題を解決していくことが出来るのか。
決算資料の初めにこの資料が出てきます。
見ての通り、「食」に関する社会課題の解決を目指すと明記されています。
コロナ禍において外食産業が苦しい中、「おうちレストラン」で貢献していたのも印象的です。
筆者は結婚してからスーパーへの買い出しを行うようになったのですが、本当に大変です・・・。
週に数時間でも、子育て世代や高齢者にとっては結構な時間を食事の買い物に費やしていると考えました。
買い物している時間を他の時間に使えたらもっと豊かになるのでは?
と思っていたら2017年当時、この決算資料を見て「あっ、こんなサービス良い」と子育て世代、高齢者向けサービスがありました。
子育て世代に受けそうと考えたのは、今ではお馴染みKit Oisix。
必要最低限で使い切れて、作り方も載っているので筆者でも出来ました。笑
女性活躍によって共働き世帯が増え需要も伸びている事が当時から確認出来ました。
今では言わずもがなの人気でkitコース会員数が約20万人まで増加!
他の会社も真似をしてミールキット販売が一般的になってきましたね。
高齢者向けサービスで好印象を受けたのが、「とくし丸」。
地方に行くと本当に買い物行くまで大変なんです、だったら届けに行けばいい。
そして通販みたいに毎回届けに来る人が違うとなんか嫌だと思います、きっと皆も。
出来れば毎回同じ人で短い時間でも「会話も楽しみたい」こんなニーズを上手く捉えています。
以前、テレビでも特集されているのを見ましたが、高齢夫婦が自分たちの子どもが食品を運んできてくれているようで嬉しい、と発言されていましたし運転手の方も「やりがい」を感じて取り組まれている印象を受けました。
誰かが喜んでくれる、というのは仕事をする上で良いモチベーションに繋がりますよね。
こちらの資料は過去のものですが、当時から右肩上がりの成長でした。
2021年3月期3Q時点には稼働台数が671台にまで拡大していますので今後も期待出来ます。
これは2018年3月期対比で約2倍以上まで成長しています。
2021年3月期連結業績予想も975億円とほぼ1000億円近くまで成長。
M&A出来る資金も調達済で今後どのように業務を拡大していくのかにも注目したい所。
先日も塚田農場等で有名なエー・ピーホールディングスと資本業務提携を決定。
今後の展開にも期待していきたい。
そしてコロナ禍が長引くことで、店舗に行かずに買い物する層は増えることが予想出来る。
国内食品通信の市場規模は約4兆円と大きく、緩やかに増加を続けており、国内の食品宅配市場だけでも2兆円規模である。
元々競合だった「らでぃっしゅぼーや」、「大地を守る会」の大地宅配と一緒になったことで、
ネットスーパーとしての地位を築いてきていますが伸びしろは沢山あります。
おうちコープやパルシステム等もありますが、安全性と時短を求める層には重宝され、一度便利さを覚えた顧客を離さなければアフターコロナでも売上を更に増やせる可能性有り。
時価総額は購入当初の200億円程度から1100億円程度まで上昇。
他消費材小売の同業1位はジャンルが若干ズレますが、9843 ニトリHDは時価総額2兆3000億円程度、売上が7000億円と雲の上の存在。オイシックスが売上高を伸ばしていくことは必須で、その中でも中国や香港での日本食品EC事業。米国でのヴィーガンミールキット事業がどこまで伸びるかがもう一段階伸びるかどうかの指標になりそう。
創業社長の高島社長が筆頭株主で投資家と利害は一致。
筆者自体も株主になってからはオイシックスのおせちを毎年頼んでおり、親族と食べますが好評なので今後も継続していきたい。
どんなサービスか気になる方はおためしセット(送料無料)で試してみるのもオススメです。
筆者も最初はお試しセットからスタートしました。
事業のビジネス規模について
先述したとおり、他消費財小売市場規模は約4兆円と緩やかに増加傾向となっている。
ドローンを活用した宅配も今後進むと考えられるので市場規模は緩やかにこのまま増加していくと思われる。あとは他社との差別化でどれだけシェアを拡大していけるか。
国内では地方に強い「とくし丸」の存在が大きい。
都市部では如何に食品をECで販売していくかが重要。
実店舗に行かずにネットスーパーで買い物するのが日常になった時、その時はオイシックスの株を売る必要がないことを意味するかもしれない。
あとはやはり海外事業が今後1段階ステップアップするために必要な事業なのは間違いないので今後の動向には注意していきたい。
投資期間はどのくらいにするか
既に4年程経過していることから、このコロナ禍の終息が何年掛かるか不明だが1~2年を想定。
海外事業の伸びが止まる、若しくは失敗するようであれば売却。
海外事業が成功した場合、市場規模が大きいため株価が上に飛ぶはず。
その時はそのまま保有継続するイメージ。
時価総額の上限は?
先述したように同業1位の9843 ニトリHDの時価総額2兆3000億円前後に対し予想し辛いため
先行している島忠は時価総額2300億円で売上高が1500億円程度と目安にしやすい。
目標として2000億円と想定。但し、海外事業が成功した場合には見直しが必要。
時価総額の下限は?
現在の約半分の価値と想定すると約500億円程度。
損失リスクの許容範囲及び何%のリターン狙い?
株価は現時点で約3000円、再度1500円まで下落すると考えて-50%。(それでも含み益)
利益確定を6000円に置くと+200%のリターンが見込める。
つまり-50%の損失リスクを抱えつつ、約200%のリターンを狙うので期待値はプラス。
買った値段は一度忘れて、今その株を買いたいのか。買わないのか。
その視点で物事を考えて行きたい、今回はここまで。
次回は保有後に株価が上がった場合、下がった場合についての考え方を整理したい。