MENU

6613 QDレーザへの投資戦略を考える【大化けの可能性を探る】

URLをコピーする
URLをコピーしました!
投資初心者

2021年2月5日に東証マザーズに上場したQDレーザってどんな会社なんだろう?視覚障害者向けアイウェアってどんな物なのだろう?

こんな疑問に答えます。

こんにちは、カツヤマ(@katsu8ma)です。
今回は6613 QDレーザに投資すると想定した上での投資戦略を会社説明会資料を基に記載していきたいと思います、宜しくお願いします。

この記事で分かること

・QDレーザについて

・QDレーザの事業内容について

・ QDレーザの将来性から見た投資戦略

目次

 結論

光通信用量子ドットレーザ(=Quantum Dot LASER)の量産化に世界で初めて成功した成長性のある企業のひとつ。
網膜に直接外の世界を投影することが出来る新技術「ビジリウム® テクノロジー」は世界2.5億人のロービジョン者の生活改善に繋がる成長性を感じる新規事業。

レーザーアイウェア事業はこれまで世の中にない製品を市場に売り出そうとしている。
企業として取り組んでいる事業領域はとても魅力。株式市場は既にある程度織り込んでいますが自分自身が弱視の立場であるならば期待せずにはいられない企業かなと思います。

レーザーデバイス事業もコロナ禍においても順調な売上。半導体レーザー需要は今後も増加していくことが見込まれるとともにQDレーザのコア技術が世の中に必要とされていることが分かります。

QDレーザについて

かつて実現は不可能と言われた、光通信用量子ドットレーザ(=Quantum Dot LASER)の量産化に世界で初めて成功。

レーザ技術を用いて、情報処理能力の飛躍的向上を実現し、視覚障碍者支援、眼疾患予防、視覚拡張など、人類の可能性を拡

張する挑戦を続けるQDレーザ。

会社HPを見ても「ワクワク」する様なデザインとなっております。

子どもの頃から視力が弱い人、大人になってから視力が悪くなった方も多いのではないでしょうか?

筆者自身も大人になってから視力が弱まり眼鏡が欠かせません。

視力が弱い人であっても網膜が健全であれば外の世界が見えることを可能にする技術を持つQDレーザ。

半導体レーザーとか言葉は難しく感じられるかもしれませんが何だかワクワクしてきませんか?

半導体レーザーとは?

・1mm程度のピンセットで摘まめるか摘まめないかくらい小さいもので、1色の光を真っすぐ出すもので様々なデバイスや装置に使用されている。

使い方は大きく分けて4つでそれぞれに特徴のある商品を展開している。

①通信;信号を伝える

②加工;物を切る

③センシング;顔の形を測る

④ディスプレイ;網膜に映像を直接照射することが可能(弱視の方の視力アップが可能)

引用:QDレーザーオンライン会社説明会資料

QDレーザは2006年設立の富士通研究所のスピンオフベンチャーとなります。

富士通と三井物産のベンチャーキャピタル資金を活用しているとともに、ニコン・参天製薬などの医療関連企業も出資している期待企業になります。

製薬会社は分かるけど、ニコンってカメラの会社じゃないの?という意見も聞こえてきそうなので

両社の出資目的についても考えてみたいと思います。

引用:QDレーザーオンライン会社説明会資料

まず、ニコンの出資目的について考えていきます。

ニコンはカメラの印象が強いですが、ヘルスケア事業として眼科ソリューションを展開。

ニコングループのOptos社製、超広角走査型レーザー検眼鏡を提供。

広範囲で高精細な網膜画像の取得による目の診断サポート
⇒網膜画像の解析によって、糖尿病などの全身疾患の早期発見にも可能性を広げている。

つまり人にやさしい眼底検査を目指しており、その成長にQDレーザ技術を使っていきたい考えが見て取れます。

続いて参天製薬の出資目的について考えて行きます。

2020年に創業 130 周年を迎え、理想の世界である「WORLD VISION〜Happiness with Vision〜」を掲げ、その実現に

向け新⻑期ビジョンを策定た参天製薬。眼科医療ソリューションの開発と提供に取り組むことにより、

「眼の疾患からの解放と患者さんの生活の質向上を目指す」とあります。

2020年10月にIRが出ていますが、QD レーザが、新医療機器として 2020 年 1 月に承認を取得した医療用デバイスで、

不正乱視によって視力が障害された患者様(既存の眼鏡orコンタクトでも十分な視力が得られない患者)に対し、

視力補正をする目的で使用される、医療機器(RETISSA®メディカル)のを販売支援している。

視覚に障がいのある方の QOL (生活の質)向上に貢献していきたい考えが見て取れます。

スピンオフってなんだろう?

企業の一部門や活用されていない研究開発成果等を切り離し、一企業として独立させ、事業展開を行うこと。

簡単に言えば企業の組織再編の一つで、企業内の事業等を独立させて新会社を作ることと覚えれば良いかと思います。

新会社が元の会社と資本関係を継続させる場合が多いのも特徴のひとつかもしれません。

大株主は誰?

大株主は8439 東京センチュリーが約10%の株式を保有していることが分かる。

その他ファンドや証券会社も楽天、SBI、松井が株式を保有しており期待値が高いことが伺える。

大株主等の特定株では無い浮動株割合は約33%とある程度流動性は感じますが、大株主が株を保有していることで株価上昇時の重しになる可能性も否めないですね(買残もとても多いです)。

スピンオフ企業ということもあり社長の菅原さんが大株主TOP10にランクインしないのは少し残念な所。

筆頭株主の東京センチュリー側の保有目的について考えてみると、スペシャルティ事業分野(国内外のパートナー企業と積極的に新規事業を開拓)の有力候補として保有しているのかもしれない。

QDレーザの事業内容について

具体的な事業は、「レーザデバイス事業」と「レーザアイウェア事業」の2つ。

どちらもQDレーザが保有するコアテクノジーである半導体レーザー技術が基になっている。

レーザー原理のはじまりは1915年頃にアインシュタインが最初に提言(一般相対性理論)。
⇒光というのは電子にあたると増幅(コピー)されるということを言われた。
※ここについては天才の考えることなので「そうゆうものなんだ」程度に留めておきましょう。

これを基に1960年頃にレーザー装置が世の中に出てくることになります。

その後、2年後には半導体レーザーが作られ1980年代から光通信が世の中に少しづつ普及。

そして1995年にWindows95が登場。インターネットの構築が進んでいき人間と情報世界の融合が加速していきます。

2021年現在ではSNS等のサービス(Twitter等)で世界中の人々と情報がリアルタイムで共有出来る時代です。

これから5Gが一般的になり、顔認証等も一般的になるでしょう。これらには全て半導体レーザーが使われている。

そしてQDレーザーは全ての分野において開発そして製品化済の商品もあるとのこと。

その中で量産化が始まっているのが指先サイズ(5mm)のシリコンチップに搭載された量子ドットレーザ。

シリコンがレーザーを制御出来るようになりコンピュターの中に光を入れることに成功したナノテクロノジー。

引用:QDレーザーオンライン会社説明会資料
引用:QDレーザーオンライン会社説明会資料

レーザデバイス事業

創業当時から独自のテクノロジーをベースとした通信・産業用の高機能半導体レーザ/ウェハの製造、販売及び、メーカ

ー等の新規アプリケーションの光源開発を行う開発受託。

コロナ禍においても底堅い収益基盤となっており世界的なレーザー市場拡大を受けて更なる成長ポテンシャル有り。

通信分野では先述した量子ドットレーザー搭載のシリコンチップは5G基地局や自動運転車両に欠かせないLiDAR(レーザーを周囲に当てて自動車の眼の代わりに使う)、スーパーコンピューター等への展開が期待される。

センシング分野ではオレンジや黄緑といったレーザーを出せるようになりこの分野に進出出来るようになったとのこと。

フローサイトメーターは5000台の市場規模に対しQDレーザは20%のシェアを確保しつつある状況。

フローサイトメーターというのは血液の中に血小板、赤血球や白血球があり、その中で白血球が大事になる。

白血球は5種類のリンパ球を含めた細胞を持っている。血液をそれぞれの白血球に流す際にレーザーを当てることで何が通ったかが分かり、血液の組成や悪いものが増えている等の情報が得られる。

レーザー加工分野ではスマートフォンだけでなく、更に小型のコンピューターにも採用され始めている。

極短パルスレーザーで瞬間的に光を与える事で複雑な回路基板を綺麗に切ることが出来る。

そして、半導体レーザーは出し入れが自由自在でこれからのデバイス製作に欠かせない技術として採用が伸びている。

引用:QDレーザーオンライン会社説明会資料

顧客としても世界で47社にまで増加していて、ビジネス面での顧客増加がQDレーザの売上増加に繋がる。

量子ドットレーザーは高温動作が必須となるデータセンターや5G基地局、自動運転のLiDAR等で使用出来る貴重なものであることが分かる。1mm角のチップに100万個の量子ドットを詰め込むことで小型化が可能となっており、電力消費も既存のものより90%近く削減出来て、かつ高速の信号処理が出来るためSDGsの観点からも良い商品だと思います。

印象的なのは量子ドットレーザーの話を菅原社長が話している時、とてもいい笑顔です。

元々富士通の研究者ということもあり、良い技術を皆に知って欲しいという思いが伝わってきます。

引用:QDレーザーオンライン会社説明会資料
引用:QDレーザーオンライン会社説明会資料

ビジネスモデルは?

・半導体レーザー業界で唯一のファブレス体制で平均利益率は50%超
⇒ファブレス体制というのは自社で工場を持たず。

・任意のレーザー波長に対応可能
⇒アプリケーションによって必要な波長が違うがどれでも対応可能。
 新しい事業への適応能力が高い。

・ファブレス体制であっても唯一自社でも作るのが「分子ビーム結晶装置」
⇒宇宙空間並みの超真空空間で半導体ウエハ(基板)を積み重ねて行き色んな原子をいれていく。
 ⇒様々な波長のレーザーが作れる(他社には真似できない技術)。

レーザデバイス事業の最終目標はシリコンフォトニクス。

電子通信を光通信に転換し、コンピュータ速度能力100倍、消費電力1/100にする、高温下でも動作できる量子ドットレーザならではのアプリケーションということになりますね。

引用:QDレーザーオンライン会社説明会資料

レーザアイウェア事業

世界初量産化となる網膜走査型レーザアイウェアの製造及び販売。医療機器承認も取得済みで、世界2.5億人のロービジョン者の生活改善をお手伝いする新規事業。

最初の説明資料は「人は情報の83%を視覚から得ている」、インパクトがあって分かりやすいですね。

引用:QDレーザーオンライン会社説明会資料

細いレーザービーム(赤、青、緑)を混ぜ合わせて5mm位の太さにして真っすぐレーザーを網膜へ飛ばす。

網膜を映画でいうスクリーンに見立てて直接映像を投影する技術。

この技術の特徴は3つ

・角膜や水晶体が近視、遠視、乱視でも関係なく鮮明な画像認識が可能
⇒水晶体が曇っていても、最悪無くても網膜が健全なら視野が確保可能

・フリーフォーカス(ARグラスでは体験できない)
⇒網膜上で肉眼で見ている風景と投影する画像両方に焦点が合う

・網膜の周辺部でもピントが合う
⇒眼鏡とかだとどうしても脇は見えにくいですが全体的に見えやすいのが特徴の様です。

引用:QDレーザーオンライン会社説明会資料

商品はこの「 RETISSA®シリーズ」
アイウェアの真ん中にあるカメラで撮影した映像を直接網膜に投影することが可能。

引用:QDレーザーオンライン会社説明会資料

世界のロービジョン人口は2.5億人。

ロービジョンというのはWHOが定義しており眼鏡等をつけても効果が無く、視力が0.3出ない人たちのこと。

ヨーロッパでは臨床試験が進んでおり、13年振りにお父さんの顔が見れるようになったとか。

QDレーザのHPを見てもロービジョンの方々が外の世界を見られるようになる姿が確認出来ます。

引用:QDレーザーオンライン会社説明会資料

日米欧だけでも最大9000億円の市場規模であり中国やインドといった国もあわせると更に巨大な市場がある。

日本をはじめとする高齢化社会においてもロービジョン人口は増えると想定されるのでこれからの業績に期待したいですね。

引用:QDレーザーオンライン会社説明会資料

QDレーザの将来性から見た投資戦略

2021年7月時点の株価は1402円で時価総額は480億円程度。

売上はこれから増加していくフェーズ。2021年3月期は約9億円で2022年3月期は12.6億円と+41%成長見込み。

成長期待としての信用買い残がとても多く、貸借倍率も755倍と高水準。

この状態だと期待を込めての投資になるのが正直な所。

引用:QDレーザー2021年3月期決算説明資料

短期的な株価は上下に振れると思われますが、ロービジョンの市場規模9000億円から考えて、将来全体から1割の売上を確保出来たと想定すると売上が900億円。ここまで来るとPER(株価収益率;1株当たり純利益の何倍の値段が付けられているか)が例え10倍だと仮定しても以下の時価総額が許容されることになる。

売上900億円(純利益は500億円と仮定)×10倍(PER)=5000億円(時価総額)

5000億円の企業というと野村不動産や日本精工といった大企業レベルです。

レーザーデバイス事業は投資完了で、投資回収フェーズ。

レーザーアイウェア事業も投資の研究開発が終わり回収フェーズへ。

引用:QDレーザーオンライン会社説明会資料
引用:QDレーザーオンライン会社説明会資料

グローバルニッチな分野での有力候補であると思うのですが短期的な思惑が大きく上場180日後のロックアップ解除(大株主たちが売却可能)もあるため、もう少し業績を追っていきたいと思います。次回以降の決算で面白い発見があれば記事にして纏めたいと思う。

~学び続ける人の人生は、常に前向き~

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

シェアして貰えると喜びます!
URLをコピーする
URLをコピーしました!
  • URL Copied!
目次
閉じる