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3150 グリムスへの投資戦略を見直し

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こんにちは、カツヤマ(@katsu8ma)です。
3150 グリムスは筆者も株主として長期保有予定でしたが、2020年の年末からLNG(液化天然ガス)供給不足による火力発電所の出力低下。そして電力市場の電気価格高騰という外部環境の変化によってグリムスの電気小売事業を左右する事象が年末年始から顕在化したため、一度利確(約10万円)を行いました(SBI証券のため売り時の手数料は後で戻ります)。投資戦略を見直したので早速みていきましょう。

そこで、本記事では投資戦略の見直しについて、考えを整理したいと思います(順次追記予定)。

※グリムスは横浜FCのスポンサーもしており、紹介記事は以前記載しています。

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目次

投資した理由と今回一度利確を実施した理由は?

2020年3月期の通期まで年々売上高が増加している(154億円、前年同期増減率27.6%増加)。
2021年3月期の1Q及び2Qについてもグラフを見て分かるように売上高及び営業利益が順調に
増加傾向にあること。


参照:グリムス HPより引用ー

特に2Qの営業利益の増加は16億円(前年同期増減率60.1%)と順調な業績であり東証2部から東証1部への鞍替えを実施したことで機関投資家からの買いも入ると想定し、経過を見守っていました。

営業利益を押し上げていたのはエネルギーコストソリューション事業やスマートハウスプロジェクト事業も順調でしたが、特に小売電気事業が新型コロナウイルス感染症拡大の影響や、7月に梅雨が長引いたことが電力需要の減少と電力調達価格の低下につながり、利益率が向上したと決算書に記載があります。

その結果、

小売電気事業の売上高は42億円(前年同四半期比30.4%増)
セグメント利益は約10億円(前年同四半期比65.0%増)となっている。

裏を返せば、LNG不足による火力発電所の出力低下による供給減と寒気に伴う電力需要増加のダブルパンチで日本卸電力取引所の市場価格が高騰(1月7日の24時間平均が約90円/kWh、12月上旬は10円/kWh程度)している現状は事業にとって逆風ということが分かります。


参照:JPEX HPより引用ー

電気調達は日本卸電力取引所(市場調達)以外もあるが・・・

電気調達といっても市場調達の他にも相対電源(発電事業者と個別に契約して事前に取り決めた電気料金で調達)もあります。

グリムスパワーのHPを見てみると2018年度の電源構成は以下の通りで、8割が市場調達していることが分かり日本卸電力取引所の市場価格高騰影響を受けそうです。


参照:グリムスパワー HPより引用ー

それでもこのデータだと直近の電源構成が分からないため、グリムスのIRへ問い合わせを実施しました。質問内容として市場価格高騰による電気調達に影響が出ると思われるが影響はどの程度と想定しているか?です。

回答としては

12月~2月の調達価格については高騰を見込み、計画を立てているが足元の市場価格高騰は想定外
相対電源の比率を高めていることで対策していること、上期での大幅に計画を上回って推移していることから現時点では通期計画を達成見込みとの回答でした。

そこから自分なりに解釈を加えていきます。

2Qでコロナ禍影響で電気の市場価格は低迷しており、この年末もコロナ禍影響で電力需要が不明な中で事前に相対電源比率をどこまで増加出来ているか分からなかった事。
※事実、季節によって状況が違うにせよ2018年時点では8割が市場調達のため。

仮に相対電源で半分確保出来ていたとしても残りは市場から購入するわけで、市場価格が落ち着く(LNG供給不足解消)のがいつになるか不透明な状況では現時点で投資継続は困難と判断しました。

今後の注目点は?

再生可能エネルギーは今後必要なエネルギーなので長期的には株価は上昇していくと思います。

米国ではバイデン大統領の政策が順調に進めば更に後押しになるのでその動向にも注目です。

そしてLNG供給不足問題はニュースとかでも取り上げられているので動向を見守りながら短期間で終息して電気の市場価格が落ち着くのであれば業績に与える影響は軽微と判断して再度投資に踏み切るつもりです。

株式市場では「今後への期待」「直近の市場価格高騰」の天秤で動きますので短期的にはどちらに動くか分かりません。

大事なのは冷静に状況を判断し、撤退する勇気が必要だと今回は判断しました。

仮に「今後への期待」が大きく株価が上昇し、市場価格も速やかに落ち着いた場合には大きな機会損失に繋がってしまいます。

但し、長期投資で大事なのは株式市場から退場しないことだと思います。

市場にいればまた違うチャンスは転がっていると信じて、ゆっくり前に進んでいきたいと思います。

もし、電気の市場価格が高騰した状態が続いても決算状況が良ければ間違いなく買い向かいますし、それこそ長期投資する価値があることが証明されます。

万一、電気の市場価格高騰の煽りをくらって決算がダメージを負った場合は動向見合いで再度投資判断を下したいと思います。

長期投資を目指している人でやって欲しくないことは?

今回みたいなケースで信用取引で空売りを行い、株価が下がれば利益を得ることが出来ます。

但し、今回のケースもあなたが傾向を事前に掴んでいたとしても世界中には同じように考えている人たちがいます。

仮に大金があり市場を動かす力があれば別ですが基本的には機関投資家によって株価は左右されるため逆方向に上がって追証となり、株式市場から退場となるようなことは避けて欲しいと思います。

今回はここまで。

電気の市場価格推移を観察しながらまた仮説を立て、判断したうえで行動していきたい。

その際はまたブログを更新していきたいと思う。

~学び続ける人の人生は、常に前向き~

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