こんにちは、カツヤマ(@katsu8ma)です!
6613 QDレーザが11月12日に2022年3月期の2Q決算を発表しました。
決算説明資料を基に内容を確認していきたいと思います。
それでは早速見て行きましょう。
QDレーザがどんな会社なんだろう?という方向けの記事はこちら👇
2Q決算の特記事項
各指標の着地状況は、下表の通り。
レーザーデバイス事業
レーザーデバイス事業は1Q決算説明資料同様、5つに分けて説明していきます。
その前に半導体レーザはこれからの新しい時代5Gであったり自動運転等で必要な技術となります。
これらすべてに製品開発出来るというのが強みですね。
精密加工用DFBレーザ
精密加工用レーザを個人的な解釈で簡単にまとめると
従来から使用されているのはガスレーザや固体レーザ
⇒素材に熱を加えてしまう
QDレーザの超短パルスDFB(※)レーザ
⇒10ピコ秒以下(1兆分の1)の短パルスレーザなので素材に熱影響を与えずに加工が可能
(※)DFB:Distributed Feedback の略で日本語でいうところの分布帰還型レーザ。
通常振幅しやすいレーザに対して波長安定性が高く、線幅が非常に狭い(真っすぐレーザを飛ばせると自分は理解しました)
中国、欧州等の海外からの受注が伸びているということで会社説明会で菅原社長が話していた通りの印象を受ける。
自動運転車両等に必要な技術であるLiDAR(ライダーと言います、対象物にレーザ光を照射し、その反射光を光センサでとらえて距離を測定する技術)用光源の受注がアジアで増加。1000万円の受注ということで今後も需要拡大が見込めると考えます。日本でも積極的に取り入れて欲しいですが保守的な企業も多いので動向を見守りたい。
バイオ検査装置用小型可視レーザ
1Qに引き続き、中国のバイオメディカル装置メーカーのアプリ量産を受けての受注増加(前年同期比142%)。
以前、菅原社長の説明ではセンシング分野ではオレンジや黄緑といったレーザーを出せるようになりこの分野に進出出来るようになったとのこと。
フローサイトメーターは5000台の市場規模に対しQDレーザーは20%のシェアを確保しつつある状況。
フローサイトメーターというのは血液の中に血小板、赤血球や白血球があり、その中で白血球が大事になる。
白血球は5種類のリンパ球を含めた細胞を持っている。血液をそれぞれの白血球に流す際にレーザーを当てることで何が通ったかが分かり、血液の組成や悪いものが増えている等の情報が得られる。
また、欧州バイオメディカル向け顕微鏡メーカーのレーザー顕微鏡用光源も量産試作に向けて受注が2倍(前年同期比)に。
スマホみたいにどんどん小型化、高性能化が図られていく。
5年後にバイオメディカル装置用光源の業界シェア20%が目標。
センサ用高出力レーザ
通信用量子ドットレーザ
開発受託
レーザアイウェア事業
検眼市場は成⻑ポテンシャルが大きい
従来の医療機関で受けていた検眼を手軽に1分程度で出来てしまう新しい検眼器。
試作品はすでに完成済で2022年度以降の上市を目指す。
実際、検眼を気軽に出来るのであれば率直に欲しいです。
国内における2030年の視覚障害コストは約11兆円と巨大。
そうゆう観点からも社会的貢献に繋がる事業だと言えます。
緑内障は、ほぼ「自覚」出来ない病気なんですね。
2050年での世界失明、強度近視リスク人口は10億人と膨大な数字。
少子高齢化が世界中で進み、高齢になる人が増えれば当然なことかもしれません。
タクシー会社等に向けたサービス提供を見据えた取り組みも始めているようです。
企業としてもドライバーの健康維持管理が手軽に出来れば事故等を起こすリスクに比べて安いと感じるでしょう。
2023年から本格提供ということなので引き続き動向を見守りたい。
株価としては1Q決算後、約1000円程度まで下落して時価総額も350億円程度でした。
2Q決算前は地合いもあると思いますが800円台まで売られ決算日は914円(時価総額は約300億円)。
SBI証券のS株で手数料無料化が公表されたので株価下落時は注目していきたい。
今日はここまで。最後まで読んでいただき有難うございました。
~学び続ける人の人生は、常に前向き~