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6613 QDレーザ 2022年3月期1Q決算【ロックアップ解除影響は?】

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こんにちは、カツヤマ(@katsu8ma)です!

6613 QDレーザが8月11日に2022年3月期の1Q決算を発表しました。
決算説明資料を基に内容を確認していきたいと思います。
それでは早速見て行きましょう。

QDレーザがどんな会社なんだろう?という方向けの記事はこちら👇

目次

1Q決算の特記事項

各指標の着地状況は、下表の通り。

引用:QDレーザ2022年3月期第1四半期決算説明資料

売上高:2.22億円と前年同期比80%増加、営業利益(営業損失)は0.34億円の改善。
売上高が増加するも販促費増加によって営業利益はまだマイナス圏内。
通期会社予想に対して売上高は少し物足りない印象ですね。

レーザーデバイス事業は以下の3つが受注増加(詳細は後述)

・精密加工用DFBレーザ
・バイオ検査装置用小型可視レーザ
・センサ用高出力レーザ及び開発受託

レーザーアイウェア事業は金融機関向け販売により増加。

IR資料を確認すると2021年5月31日に網膜投影型レーザアイウェアをSMBC日興証券49店舗に設置と記載があります。証券会社を訪れる高齢者で眼が見えづらい方にとっては魅力的な商品に映りそうです。

引用:QDレーザ プレスリリース(QDレーザの網膜投影型レーザアイウェアをSMBC日興証券が導入)

レーザーデバイス事業

レーザーデバイス事業は5つに分けて説明していきます。

精密加工用DFBレーザ

1Q決算売上高は0.49億円で前年同期比44%増加。

引用:QDレーザ2022年3月期第1四半期決算説明資料

精密加工用レーザを個人的な解釈で簡単にまとめると

従来から使用されているのはガスレーザや固体レーザ
⇒素材に熱を加えてしまう

QDレーザの超短パルスDFB(※)レーザ
⇒10ピコ秒以下(1兆分の1)の短パルスレーザなので素材に熱影響を与えずに加工が可能

(※)DFB:Distributed Feedback の略で日本語でいうところの分布帰還型レーザ。

通常振幅しやすいレーザに対して波長安定性が高く、線幅が非常に狭い(真っすぐレーザを飛ばせると自分は理解しました)

中国、欧州等の海外からの受注が伸びているということで会社説明会で菅原社長が話していた通りの印象を受ける。

引用:QDレーザHPより

バイオ検査装置用小型可視レーザ

1Q決算売上高は0.32億円で前年同期比60%増加。
⇒2020年から着実に売上が伸びているのは好印象。

引用:QDレーザ2022年3月期第1四半期決算説明資料

中国のバイオメディカル装置メーカーのアプリ量産を受けての受注増加。

菅原社長の説明ではセンシング分野ではオレンジや黄緑といったレーザーを出せるようになりこの分野に進出出来るようになったとのこと。

フローサイトメーターは5000台の市場規模に対しQDレーザーは20%のシェアを確保しつつある状況。

フローサイトメーターというのは血液の中に血小板、赤血球や白血球があり、その中で白血球が大事になる。

白血球は5種類のリンパ球を含めた細胞を持っている。血液をそれぞれの白血球に流す際にレーザーを当てることで何が通ったかが分かり、血液の組成や悪いものが増えている等の情報が得られる。

引用:QDレーザHPより

センサ用高出力レーザ

1Q決算売上高は0.56億円で前年同期比44%増加。
⇒こちらも中国といった海外からの受注増加が特徴。

引用:QDレーザ2022年3月期第1四半期決算説明資料

通信用量子ドットレーザ

1Q決算売上高は0.12億円で前年同期比37%減少。
⇒自動運転に必要なLiDAR(人間の眼の代わり)開発受注は順調。
光コネクタ・チップ間通信開発案件の発注時期ズレについては案件は継続、今後に期待。

引用:QDレーザ2022年3月期第1四半期決算説明資料

開発受託

1Q決算売上高は0.55億円で初の売上を計上。
⇒検眼を低コスト、小型化、容易な操作性を実現出来る装置が試作機から本格的に世に広がるのを待ちたい。

引用:QDレーザ2022年3月期第1四半期決算説明資料

レーザアイウェア事業

1Q決算売上高は0.16億円で前年同期比167%増加。
⇒RETISSA DISPLAYの販売台数が順調に増加。先述した金融機関の販売が全体を牽引していますね。

引用:QDレーザ2022年3月期第1四半期決算説明資料

ロックアップ解除影響は?

QDレーザは2021年2月5日に上場。

上場後、180日間はロックアップで株の売却が出来ませんでしたが、1Q決算後に株価は下落。

そして8/13には「主要株主である筆頭株主の異動に関するお知らせ」のIRが公表。

内容としては「主要株主である筆頭株主に異動」、つまり筆頭株主の東京センチュリーが株を約21万株売却。

株主構成からも証券会社等の大口が多いため、上値は重そうな印象。

株を売る人がいれば買う人もいることで株式市場は成立している。

株価としては約1000円程度まで下落して時価総額も350億円程度。

参照:google finance

他の大株主が売却に進むと目先の株価は下落が進む可能性もあるが、業績が悪い訳ではないので大事に育てていきたい。

SBI証券のS株キャンペーンを活用して長期投資準備を進めていきます。

~学び続ける人の人生は、常に前向き~

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